プルケの原料は、中央アメリカの自生するリュウゼツラン科の植物でマゲイと総称される。マゲイの花軸を切って採取した甘い汁を1-2週間発酵させたプルケはメキシコの伝統的な醸造酒で、アステカ帝国の時代には神に捧げる特別な飲み物とされた。16世紀に入植したスペイン人たちがプルケを蒸留してメスカルとという蒸留酒を生産するようになった。1873年にテキーラ村で、2-3回蒸留をくりかえしてアルコール度数のたかいメスカルを製造するようになると、この酒がテキーラという名称で世界に知られるようになった。
【テキーラ】