ポンベはスワヒリ語で「酒」を意味する言葉。ケニアやウガンダ、タンザニアなどのサハラ砂漠以南のアフリカでは、さまざまな酒をさして「ポンベ」と呼んでいます。もともと人々の間でつくられていたポンベの多くは、発芽した雑穀を原料とするモヤシ酒で、紀元前3000年もの昔にエジブトで行われていたビールづくりの技が熱帯アフリカに広がってつくられたものと考えられています。
ビールでは大麦をつかいますが、ここでは大麦の代わりに、在来のモロコシ(タカキビ)やシコクビエ、トウジンビエなどの雑穀を発芽させてつくります。今日でもポンベは各家庭で日常的につくられています。