2008年度は、第一歩として「食への関心」を取り上げました。食べ比べなどの食体験も交えながら、一番身近な食卓から発想し、「食の未来」のために私たちにできることはないか、様々な角度から考えました。
キリン食生活文化研究所は、
12月4日「農産物の安定生産と環境保全の間で~化学農薬と生物農薬の調和」と題して
第2回ワークショップを開催しました。
日時: | 2008年12月4日(木)16:20-17:50 |
---|---|
場所: | 東京大学駒場キャンパス 101号館 |
講師: | 津田新哉(中央農業総合研究センター上席研究員) |
- ■形も品質もバラバラな野菜が売り場に並ぶ諸外国に対して、日本のスーパーだけが形をそろえてラップまでした野菜を売っている。
- ■規格に合う農産物をつくるためには、病害虫の防除技術が欠かせない。
環境保全型の農業と出荷歩留まりの間で板ばさみになる農家。 - *質疑応答では、消費者は規格に合った農産物だけを求めているのか?
消費者の声が生産者に届いているのか?という議論がされました。
- ・無農薬では桃は0%、りんごは3%しか出荷できないことに驚いた。
- ・間違った使用方法でなければ農薬から被害は発生しないという言葉が印象的だった。
- ・食には安全性・流通・生産者と消費者のズレに問題があると知った。
知恵を絞る余地はありそうだ。
食体験の一環としてJAしおさいから「惚れ2 ピーマン」をご提供いただき、
規格品と規格外品の食べ比べをしました。生のピーマンを食べて、
規格外品のピーマンでも肉厚でジューシーで十分おいしいことを確認できました。
※規格外品は、色や形状などの問題で、市場に流通できないものを指します。