花王株式会社 生活者研究部(以下、花王)とキリン食生活文化研究所(以下、食文研)は、「2030年の社会変化を考えるワークショップ」を実施しました。これからの生活者や社会がどう変化していくのか、異業種であるからこそ見えた異なる視点によって、気づきの多いワークショップとなりました。
まず、花王側からは実際のお客様のくらしかたを調査した結果やインタビューをベースとした、多様化する『働き方』と変化する『くらし』について話してもらいました。
特に「シニアのヘルスケア」「住まい」に関しては、
「80歳になっても、やはり人の役に立つことが生きがい」
「どうせ家事をやるなら、少しでも楽しくやりたい」
また、「ミレニアル世代」については、
「頑張って疲れるくらいなら、余裕のある子育てをしたい。それが子供にとってもよい影響になる」
など、多くの人のストレートな声を紹介いただきました。
そのあと、食文研からは最新の環境分析結果とシナリオプランニングの手法を紹介し、その上で、10年後の世界の未来観の共有をしました。その時、私たちの生活にどんな変化が起きているのかに注目してみました。
「家事の意味が変わってくるのでは?」
「高齢者の幸せは?」
「人は何歳まで働くのか?」
といった素朴な疑問から出発し、それぞれについて環境分析の結果を踏まえ、今すでに起きている兆しと照らし合わせながら10年後にも、いかにお客様に価値を提供できる会社として存続しているのかといった点を話し合いました。
生活の近くから現状のお客様の抱える価値観をもとにしたアプローチと、現在とは少し離れたテクノロジーやサプライチェーンの今後を見据えたアプローチの両方から議論することで、それぞれの会社にとって新しい視点を見いだしました。
次回は花王ともさらにもう一歩深めた議論をしたいと考えています。また他の企業ともこうした合同ワーキングを行いたいと思っています。
ご興味のある企業の方からのお声がけをお待ちしています。
私たちの活動にご興味がある方は、
是非ご応募ください