日本各地の発酵食品をご紹介します。世界の食文化研究の第一人者、石毛直道の「発酵コラム」も必読です。 かぶ 【津田かぶ漬け】 お茶どころで親しまれる歯切れよい赤かぶ漬け 山陰、島根県に古くから伝わる漬物が津田かぶ漬けです。津田かぶは日野(滋賀県)の赤かぶを改良したのが始まりだといわれ、地上に出ている部分が紫紅色、下は白く勾玉状になっています。しっかりとした甘みと柔らかな食感が特徴です。晩秋に収穫したものを天日干しにし、ぬか漬けにします。お茶どころ島根の冬を代表する素朴な漬物としてお茶受けとしても親しまれています。