2009年度のテーマは、「作り手と食べ手にとっての、良い食べ物、良い食べ方」。食の背景にある社会・文化・科学的な営みを多面的に学ぶことで、「考えて食べる」ことを目指し、駒場祭や公開セミナーでの発信も行いました。
キリン食生活文化研究所は、5月28日(木)、東京大学生協食堂において
2009年度 第1回ワークショップを開催しました。
日時: | 2009年5月28日(木)18:00-20:00 |
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場所: | 東京大学駒場キャンパス内生協食堂2階 |
講師: | 東京大学消費生活協同組合 専務理事 大本隆史 大学生協東京事業連合 管理栄養士 高橋亮子 東京大学消費生活協同組合 駒場食堂店長 上野信広 |
- 大木さん:
- 毎日約1トンの米が消費される東大生協の食堂事業は年間約243万人の利用客の満足のために、食育活動、安全安心の確保、食の自立支援(自分の頭とおなかと財布の中身で食事を選択すること)、環境負荷低減の4つを柱としている。
- 高橋さん:
- 学生の食生活相談会のデータから、高血圧・体脂肪・疲れ・いつも眠いなどの課題を報告。学生へのアプローチとして栄養成分とアレルギー物質の表示、食べ方提案POP(プラスワンメニューとバランスのよい食べ方)、副菜小鉢マラソン(スタンプラリー5個で1個サービス)、食生活相談会での面談、血圧・体脂肪測定、ヤニケン(肺の中のヤニチェック)、アルコールパッチテスト、田植え・稲刈り体験ツアーを紹介。
- 上野さん:
- 店長としてのこだわり、大切にしていること。ホカホカイメージの追及、適温提供の方法、レジ通過時間短縮、品切れ防止、食べたいときに食べたいものがある満足感、季節感が感じられるメニュー提案、バランスよい食事、きちんとした食習慣を身につけるための体質改善など。ある程度はお金をかけてバランスとらないと健康を崩しかねないと結んだ。
健康維持には「食事が基本」。バランスよく食べるために学生からは、小鉢の種類を増やすことや、カレーや麺など野菜を多くして、1品でバランスが取れるようにしてほしいなどの要望が出されました。
炊き立てのごはんで、こだわりの塩と海苔だけのおにぎりをおいしく作るコツを教わりました。大きなおにぎりを5個も食べている学生もいました。
- ■こういった機会をきっかけに、生協食堂の方と学生との間に対話が生まれればと思いました。顔の見える関係が築ければ、と思います。
- ■生協食堂がこんなに深く色々なことを考えていたなんて知らなかったので感激した。
- ■店長さんの熱意が伝わりました。食生活について深く考えてみようと思います。おにぎりとみそ汁おいしかったです。ごちそうさまでした。