2009年度のテーマは、「作り手と食べ手にとっての、良い食べ物、良い食べ方」。食の背景にある社会・文化・科学的な営みを多面的に学ぶことで、「考えて食べる」ことを目指し、駒場祭や公開セミナーでの発信も行いました。
キリン食生活文化研究所は、6月18日(木)
「外食産業とインテリジェンス」と題してワークショップを開催しました。
日時: | 2009年6月18日(木)18:00-20:30 |
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場所: | 東京大学駒場キャンパス内生協食堂3階 |
講師: | 株式会社食業普尽 代表取締役 山本 基世(2000年東大法学部卒) |
- ■卒業後NTTに入社したが、1つの“場”に人を集めて幸せにする仕事がしたいという想いから外食産業に転身。これからの外食産業にはインテリジェンスが必要と説く。
- ■4年間で25%がつぶれる中で生き残れるのは、コストパフォーマンスに優れた大手か、個性的な店(でもいつか飽きられる)、そして人間力のある店。
- ■顧客満足を「顧客感動」にまで高められたときにはじめて、また行きたくなる。お客様の期待以上を提供する“おもてなしの心”をどう表現できるかは、人間力にかかっている、そして人間力の発揮のためにはインテリジェンスが必要だ、と熱く語った。
山本さんの講義のあと、外食店の顧客満足について考え、グループごとに発表。課題は、「リピートしたい店」と渋谷の道玄坂の店をリニューアルすると仮定して「学生たちが行きたいと思う店とは?」について話し合いました。そのあとで、生協食堂のご協力も得て、盛り付けにも挑戦しました。
<出た意見の一例>
- A.料理の説明があってお店の人とのインタラクションがある。母親といった店。驚きやわくわくさせる感じがある。
- B.客単価は3000円まで。店の呼び名は海鮮居酒屋より和食ダイニングがおしゃれ。海鮮炒飯などあわせメニューがいい。
チームごとにテーマを設定し、盛り付けに挑戦しました。「顔」「日常(友達とまったり)」「弟に食べさせたい」「夏の訪れ」「モテる to 女の子」の5つのテーマで知恵を絞りました。
- ※ワークショップでは、毎月「食」に関わる様々な分野の専門家と共に「持続可能な食」への貢献方法と、日本発の21世紀型の「食ライフスタイル」を探索していきます。
- ■外食産業に対するイメージが変わりました。自分も飲食店でアルバイトをしているのでコンサルティングしていただきたいです。
- ■顧客満足と顧客感動の話はとても興味深かった。
- ■食べることが大好きで、食にはすごく興味があったので、話を聞くのもするのも楽しかったです。