2009年度のテーマは、「作り手と食べ手にとっての、良い食べ物、良い食べ方」。食の背景にある社会・文化・科学的な営みを多面的に学ぶことで、「考えて食べる」ことを目指し、駒場祭や公開セミナーでの発信も行いました。
キリン食生活文化研究所は、7月30日(木)キリンビール横浜工場を訪問し、
「ものづくりと価値の創造」をテーマにワークショップを開催しました。
日時: | 2009年7月30日(木)15:00-19:30 |
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場所: | キリンビール横浜工場 |
講師: | 「ビールづくりと微生物」 技術開発部 醸造研究所 中原宏 「パッケージ開発」 技術開発部 パッケージング研究所長 小早川忠 「横浜工場の歴史」 横浜工場 広報部長 小出茂 「新しい価値の創造」 マーケティング部 商品開発研究所 板倉健人 (いずれもキリンビール株式会社) |
中原さんには、ビールづくりの主役・微生物(酵母)の働きと、アルコール発酵における酵母の役割を明確にしたパスツールや、純粋培養に成功したハンセンなど、ビールづくりのイノベーションについてお話いただき、麦汁の試飲をしました。
小早川さんには、容器の役割や、環境・ユニバーサルデザインへの取り組みをお聞きし、国内飲料メーカーとして比類ない設備を誇るパッケージング研究所をご案内いただきました。
小出さんからは、日本のビールづくりと横浜工場の歴史、自家発電やガス・コージェネなど環境への取り組みについてお聞きし、引き続き横浜工場見学を行いました。
板倉さんには、お客様の変化をとらえた価値創造のプロセスについて、アルコール0.00%のキリンフリーの商品開発を例にお話いただきました。
一連の講義の後、「加工食品の必要性」と、社会の変化をとらえた「加工食品の新しいニーズ」についてディスカッションを行いました。
一人暮らしが増え利便性が重視される中で、心の温かみや、ひと手間かける楽しさ、家族皆で楽しめる遊びの要素、ゆるい家族間での分かち合いニーズなど、興味深いキーワードが出されました。
- ■パッケージ開発や商品開発、とても興味があった。様々なアイディアがワークショップで出たが、自由なアイディアが商品開発につながる。こういう機会が増えれば、若い考え方とか組み込めると思う。
- ■とても楽しかったです!もりだくさんすぎて時間がなかったのが残念です。キリンがエコ対策をかなりしっかりしていることにびっくりしました。このエコ対策をもっとPRしてみてはいかがでしょうか。
- ■食品業界の方々の話を生で聞けて今後就活をするうえで大変参考になりました。ぜひ後輩達にもこのワークショップを受けさせてほしいと思います。