洗剤やティッシュペーパーなど、買ってきたパッケージのままでは家の中やテーブルの上に置く時に気になるものがあります。確かにお店においてある時は選ぶのに目に留まりやすい色やデザインのほうがいいのですが、持ち歩いたり、食卓の上に置いた時には、主張しすぎる色や柄がしっくりきません。洗剤などは家に置くには派手ですし、ティッシュペーパーの色とりどりのパッケージは部屋のインテリアにそぐわないこともあります。そこで、別の箱やボトルに詰め替えるのも一案です。ペットボトル入りの飲料などはラベルをはがすだけで随分と雰囲気は変わります。そのほかにも醤油とかドレッシング、ジャム、マヨネーズなども、使う分だけ小皿に移し替えて食卓に置いた方が丁寧な感じがします。
先日のくらしの色やデザインに関してのアンケートでは、飲料の容器に関して、若い人は派手なデザインやキャラクターを好み、年齢が高い方は中身の味を想起させるデザインを好む傾向にありました。さらに、女性では年齢とともにくらしの中で色をなるべく使わないという人も増えていきます。色がたくさんあるとうるさく感じるのかもしれません。
興味深い答えは、何かしらの理由でペットボトルの中身を移し替える人は8%、ラベルをはがす人は4%、容器にカバーをかぶせる人は3%います。全体からすると割合は少ないものの、こうしたこだわりのある人もいます。買う時と家の中に置くときでは、意識に違いがあるのでしょう。
くらしの中でのシーンを考えた時に「移し替える」というのは自然な行為ですが、忙しいとそんなゆとりがなくなってしまうのも現実です。でもたとえ買ってきたお惣菜であってもお皿に移し替えるだけで、随分と気分は変わるものです。忙しいからこそ「しつらえ」にこだわってみる。そんな心のゆとりがくらしの質を引き上げてくれるようにも思います。花を飾ったり、器にこだわったりと、そうした少しの気遣いが、くらしに大きな変化を生むはずです。
みなさんはこうした詰め替える、移し替えるという行為、そしてくらしの「しつらえ」についてどのように思いますか。