参加したきっかけ
研究員の丹尾が報告
今回は、千葉を中心とする6社の工務店が集結した共同展示場「LIFE DESIGN Village」にて、週末定期開催されるイベント「Village Market!」に参加してきました。参加、といってもお客さんではなく、イベントでサービスを提供する立場。移動カフェやBBQ、木工細工など様々なブースが出展する中、私たちは"午後の紅茶"を使った簡単アレンジティー作りを実施。展示場に足を運びに来られるお客様と、飲みものを通じて交流してみました。今回は実際にイベントに参加した、研究員の丹尾が体験報告します。
「家をデザインすることは、暮らしをデザインすること」
「LIFE DESIGN Village」は、千葉を中心に活動する6社の工務店が協力し合い、住まいを提案する住宅の共同展示場。こちらでは、1社1棟、合計6棟の家屋を1つの会場で比較できるだけでなく、なんと実際に宿泊することも可能。「家をデザインすることは、暮らしをデザインすること」をモットーに、どのような暮らしをしていくべきかということを、泊まって、話して、比べて、というプロセスを通じてじっくり考えられる展示場になっています。
生活に取り入れられるような体験を
そして、このLIFE DESIGN Villageが週末、定期的に開催するイベントが「Village Market!」。近所のカフェが出張してコーヒーを淹れてくれたり、BBQが振る舞われたり、またある時は木工細工の職人さんがその腕前を披露してくれたりと、さまざまなブースが軒をつらねます。これは休日に住宅展示場を見に行くというよりは、近所のマルシェにちょっと遊びに行くようなもの。ただし、これらのイベントはただの賑やかしではありません。ここで経験した食べ、飲み、遊ぶという行為を、少しでも実際の生活に取り入れられるようなヒントを与えてくれる場になっています。
例えば、「旋盤で作るmyはし置きづくり」のワークショップ。普段は食事の時にはし置きを使わなかった人が、この体験をしてみると、はし置きを使うようになるかもしれませんよね。私もやってみましたが、自ら作ったはし置きは、我が家のレギュラーはし置きとして活躍してくれています。
"午後の紅茶"でアレンジティーをつくる
そんな中、私たちが提供したのは"午後の紅茶"を使ったアレンジティー。今回は、フルーツをトッピングして簡単につくれるもの、カクテル作りに使うシェイカーでひと手間を加えてつくるものの、2種類を用意。毎日の生活の中で召し上がっていただくのも良いですが、ホームパーティーなど人が集うような場面で、ちょっと素敵にパーティーを演出してもらうことを意識して、レシピを用意しました。
シェイカー体験に集まる人びと
さて、シェイカーというと、お酒を用いたカクテル作りをイメージしがちですが、実はソフトドリンクのアレンジにも使えます。今回は、展示場に来られたお客様に、実際にシェイカーを使って材料を混ぜあわせ、アレンジティーを作っていただきました。ここで体験していただいたことが、普段の生活に"飲みものづくり"を取り入れ、楽しい時間を過ごすきっかけになるかもしれないとの思いからです。
ほとんどの方はシェイカーを使って飲みものを作るのは初体験。私の方で簡単に実演を行った後、思い思いにシェイカーを使ってアレンジティーを作っていきます。
最初はどれくらいのお客様が来て下さるか心配でしたが、次々と「やってみたい!」とお声かけをいただき、たくさんの方にシェイカー体験をしていただけました。
飲みものをアレンジして作ることの意味
今回、こうした取り組みを通じて感じたことですが、ひと手間をかけて飲みものをアレンジし、提供することには、いろんな体験がつまっているように思います。
レシピを考え、選ぶということは、それぞれの飲みものや素材の味と改めて丁寧に向き合うことになりますし、素材の組合せをいろいろ試すと、意外な味の発見もあります。また、シェイカーを使って飲みものを作ると、出来上がりまでにちょっとした時間がかかるため、そこに相手とコミュニケーションをとる隙が生まれます。これは、誰かのためにコーヒーをゆっくり淹れることと似ていますね。
生活に何か新しいことを取り入れることは、ちょっと億劫だったり、面倒だなぁと思ったりすることもありますが、こういった飲みものをアレンジして楽しむような習慣は、比較的敷居が低いのではないでしょうか。きっと、新しいモノとの出会いや、家族や友人との会話をちょっとだけリッチにしてくれる体験になると思います。