個人の持つスキルや信用が見える化され、その人の評価に繋がるような仕組みが出来つつある。見える化されたスキルにより精度の高いマッチングを行うコワーキングスペースも出てきた。
見える化が進めば、人々は自身の価値を高めるよう、日々の生活から意識・行動していかなくてはならなくなる。一方で、見える化による個人間のマッチングの精度が増していけば、もともと交換をスムーズに行えるようにするために存在した貨幣の役割が低下していくかもしれない。
注目した事象
-
中国では信用度がスコア化
中国の決済プラットフォームが提供する社会信用スコア化機能は、中国の新たな社会インフラとして存在感を増している。個人の様々な行動履歴に基づいた信用スコアは、金融の領域にとどまらずシェアリングエコノミーなどの新たな経済を支えるインフラとなっている。
-
AIスコア診断で自分をスコア化
AIにより自分がスコア化されるサービスが日本でも始まっている。J.Scoreに入力する情報は学歴等のよくある情報だけでなく、趣味や性格なども含まれる。スコアにより貸付条件が変わるようになっており、スコアアップのためには多くの情報を入力する必要がある。
-
利用料はスキル。無料で使えるコワーキングスペース
オランダのコワーキングスペースでは、知識やスキルなど自分が持つ社会資本をシェアすることで無料で利用することができる。必要とする人と持っている人がマッチしやすいように、AIを活用したシステムも導入している。コワーキングスペースを起点に実際スタートアップも生まれているとのことだ。