乗客が運賃を支払わなくてよい「0円タクシー」、無料で設置することができる「0円防犯カメラ」、わざわざ出向いて無料で靴磨きをしてくれるサービスなど、今までになかった新しいタイプの、無料から利益を生み出すビジネスモデルがどんどん生まれている。
無料提供モデルはどこかで恩恵を受けている人や企業がいてこそ成り立つわけだが、こういったビジネスが定着するには、お互いにウィンウィンの関係が長く続くことが条件になる。無料で提供しても、それ以上のメリットを継続的に享受できるモデルだけが生き残るだろう。
注目した事象
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DeNA「0円タクシー」スタート
DeNAは運賃を広告主が負担する「0円タクシー」の配車サービスを都内で始めた。車内の画面で広告映像を流すほか、車体にも商品などの広告を掲載する。タクシー運賃は法律で範囲が決められているが、広告主やDeNA が負担する仕組みにすることで法律的な問題をクリアした。
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エレベーター内の「0円防犯カメラ」
防犯カメラ内蔵の多機能ディスプレイ「東京エレビ」の配布が本格的に開始された。エレベーター内に防犯カメラを設置するコストは高額のため、なかなか普及していなかったが、契約スポンサーが端末・設置費用を負担することにより、0円で設置することができる仕組みとなっている。
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訪問型靴磨きサービス「つなぐつ」
オンリーストーリーは、経営者専門の訪問型靴磨きサービス「つなぐつ」をリリースした。「つなぐつ」は靴磨きをしながら、その経営者のニーズに合う企業とのご縁をつなぐ、靴磨きと経営課題解決を同時に行うサービス。訪問型なので、忙しい経営者の大幅な時間短縮が可能。また、靴磨きのサービス料も無料。