研究員が考える未来

"ひとり"の発信から尊重し合える社会をつくる

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スマホの普及に伴いオンラインでのコミュニケーションが活発となった昨今、個人の発信が、ときにはTVや広告をしのぐ力を持つようになった。そして魅力的な個人は、SNSを通じて生活者を惹きつけ、生活者の消費や行動、ときには価値観にも影響を及ぼしている。
発信されるメッセージや体現される価値観は、これまでの社会で当たり前と認識されたものではないこともある。 社会の中で"見えなく"されてきた生き方や価値観は、SNSを通じて広く認知され多くの支持を生み、発信する側への尊重へとつながっている。これは、一様な見方に捉われず、多様な生き方を尊重していく、社会全体の前向きな変化なのかもしれない。

注目した事象

  1. 90歳の日本最高齢現役フィットネス・インストラクターが登場

    腹筋を鍛えるフィットネスマシーンのSIXPADを展開するMTGが、日本最高齢の90歳現役フィットネス・インストラクターの"タキミカさん"とパートナーシップ契約を結んだ。"タキミカさん"は "パワーエイジング"という生き方を通じて100歳まで健康でいられる体づくりを提唱する。

  2. 「性別ないです」と語るモデルの井手上漠さん

    ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場しモデルとして活動する井手上さんは、2003年、男性として生まれたが、現在は性別にとらわれない生き方を選択している。「心を殺して、"普通"を選ぶ。"普通"でいることが良しとされる、そういう世界。そんな世界を変えていきたい。」と自身のフォトエッセイで語り、SNSのフォロワーは37万人以上にのぼる。

  3. ミレニアル世代のゼロ・ウェイスト活動家が支持を集める

    ミレニアル世代のKathryn Kelloggは、ゼロ・ウェイスト活動家として「Going Zero Waste」というブログやSNSを通じたゼロ・ウェイストな生活を発信している。環境にやさしいブランドや製品を見つけるためのアドバイスを読者に提供していてInstagram登録者数は29.3万人にのぼる。(2021年4月時点)

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