いろいろな選手の食事を見ていると、好き嫌いの少ないサッカー選手は、ケガも少なく、ケガをしても回復が早いように感じます。好き嫌いのあるお子さんには、「嫌いな食べ物にも、体にとって大切な栄養素が入っているんだよ」と教えてあげてください。スポーツと同じで、苦手なものも少しずつ食べる練習をしましょう。「何でも残さず食べて、心も体も強くなろう」とお子さんを励ましてあげてください。
子どもたちが嫌いな食べ物の代表として、次のような野菜が挙げられます。
しかし、野菜に多く含まれるさまざまなビタミンやミネラルには、疲労回復を促進したり、筋肉をスムーズに動かしたりする働きがあります。野菜が嫌いだからといって食べないでいると、次の日に疲れが残ったり、足がつりやすくなったりする可能性があります。また、緑黄色野菜は、風邪を予防するビタミンを多く含んでいるので、食べないと風邪をひきやすくなってしまいます。
これまで食べたことのないものを口にするときは、大人でも構えてしまうものです。そこで、慣れ親しんだ味や、好きな味付けにして登場させるのがおすすめです。そうすると案外、抵抗なく食べてくれます。もし食べられなくても、「食べなさい!」と強制するのではなく、「○○にいいんだよ」と教えてあげてください。家族みんながおいしそうに食べていれば、いつか自然に食べられるようになるものです。
- Q.
- 幼稚園児の息子の好き嫌いが多くて困っています。特に、野菜を食べてくれません。好き嫌いを減らすための工夫を教えてください。
- A.
- この年頃の子どもの好き嫌いは、多く寄せられる相談内容の一つです。食の幅を広げてほしい年頃ですから、好き嫌いが少しでもなくなるよう、小学校低学年までには何とか改善したいところです。
上で紹介したように、食べ物の大切さや、何でも残さず食べる大切さをお子さんに話してみてください。将来の夢がサッカー選手になることであれば、「野菜を食べないと、風邪をひいて試合に出られないよ」「野菜を食べるようになったら、足がつりにくくなったよ」などと話すと、頑張ってチャレンジしようという気持ちになるものです。
また、嫌いだからといって食卓に出さないのではなく、気が向いたときに手を伸ばせるよう、食卓に並べておくことも大事です。