健康で丈夫な体をつくる 6つのポイント

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試合前はスタミナ補給と、消化のよい食事がポイント

試合前には、スタミナの栄養源である炭水化物を、普段より多めに食べるようにしましょう。このほか、試合直前の食事には、次の3つのポイントがあります。

食べておきたいものと、避けたいもの

試合前にしっかり食べておきたいのは、消化のよい炭水化物です。おにぎりやバナナなど、次のようなものがあります。

試合が午前9時からであれば、午前6時には食べ終わっていないといけません。朝食を食べる習慣がないと、急にたくさんの炭水化物を食べても体が驚いて、十分に消化することができませんので、普段から早起きをして、朝食を食べる習慣をつけておくことも大切です。
消化に時間のかかる食べ物は、揚げ物など、油分や脂肪分の多い食べ物です。「試合に勝つ!」といって、試合前にトンカツを食べるのはよくありません。どうしても肉を食べたいときは、比較的脂肪の少ない鶏肉を。脂肪の多い肉は、焼いて脂を落とす方法もあります。また、ゴボウやサツマイモなど、食物繊維の多い食材も、消化に時間がかかるので避けておきたいものです。

「おなかがすき過ぎない、おなかが痛くならない、動きやすい」ように

「試合直前に、エネルギーを補給できる栄養補助食品が必要ですか?」とよく聞かれますが、そんなことはありません。おにぎりやバナナでもいいのです。ただし、それらを食べる量には個人差があります。ポイントは、「おなかがすき過ぎない、おなかが痛くならない、動きやすい」こと。普段から、練習前の食事や朝食を通じて、子どもの体調に合う試合直前の「スペシャルメニュー」と「運動しやすい食事量」を探しておきましょう。

試合前、食事の時間をゆっくり取れないときは

「試合と試合の間の昼食時間が1時間しかなく、3時間前に食事を終わらせることはできない」という状況もあると思います。その場合は、バナナや小さめのおにぎりなどを少量でもおなかに入れて、エネルギーを補給しましょう。消化のよい食べ物を軽くとることで、スタミナを維持することができます。

お子さまの食の悩みにお答えします

Q.
学校帰りにファストフード店をよく利用しているようです。部活動や塾から帰った後に食事をさせると遅くなるので、その前に何かを食べさせたいのですが、どうしたらよいでしょうか。
A.
スポーツをする子どもに適した間食は、食事の一部になるものです。練習や試合の後は、炭水化物とたんぱく質がとれるものがよいので、ハンバーガー類は、悪くはありません。しかし、そのとき一緒にフライドポテトを食べたり、のどがかわいているからといって糖分の多い飲み物を飲んだりすると、脂肪と砂糖のとり過ぎになってしまいます。
ファストフード店を利用するなら、なるべくシンプルなハンバーガーと、糖分の少ない飲み物の組み合わせにし、家に帰ってから、しっかり食事をするようにしましょう。保護者の方は、「これで何かを食べなさい」とお金を渡しっぱなしにするのではなく、「これで何と何を買いなさい」と指定してお金を渡すようにしたり、あるいは「今日は何を食べたの?」と確認したりする配慮が必要かもしれません。